『DOPE 麻薬取締部特捜課』
未
来
予
知
の
よ
う
な
第
六
感
を
持
つ
才
木
優
人
と
、
常
識
破
り
で
行
動
力
抜
群
の
陣
内
鉄
平
。
こ
の
正
反
対
す
ぎ
る
二
人
が
組
む
バ
デ
ィ
も
の
と
し
て
の
面
白
さ
が
、
本
作
の
最
大
の
魅
力
だ
。
能
力
増
強
薬
「
D
O
P
E
」
が
蔓
延
す
る
近
未
来
日
本
を
舞
台
に
、
麻
薬
取
締
部
特
捜
課
の
特
殊
な
捜
査
活
動
が
描
か
れ
る
。
異
能
力
と
薬
物
捜
査
と
い
う
組
み
合
わ
せ
は
一
見
奇
抜
だ
が
、
木
崎
ち
あ
き
の
筆
致
は
意
外
に
も
地
に
足
が
つ
い
て
い
る
。
派
手
な
ア
ク
シ
ョ
ン
よ
り
も
緻
密
な
捜
査
過
程
に
重
点
が
置
か
れ
、
薬
物
が
も
た
ら
す
社
会
の
闇
を
丁
寧
に
掘
り
下
げ
て
い
く
。
衝
突
を
繰
り
返
し
な
が
ら
も
徐
々
に
信
頼
関
係
を
築
い
て
い
く
二
人
の
関
係
性
の
変
化
も
見
ど
こ
ろ
で
、
読
み
進
め
る
う
ち
に
自
然
と
ペ
ー
ジ
を
め
く
る
手
が
止
ま
ら
な
く
な
る
。
薬
物
依
存
の
恐
ろ
し
さ
や
、
そ
れ
が
周
囲
の
人
々
に
も
た
ら
す
不
幸
に
つ
い
て
真
摯
に
向
き
合
っ
た
作
品
で
も
あ
る
。
エ
ン
タ
ー
テ
イ
ン
メ
ン
ト
と
し
て
の
面
白
さ
と
社
会
派
と
し
て
の
重
厚
さ
を
両
立
さ
せ
た
、
読
み
応
え
十
分
の
一
冊
で
あ
る
。
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未来予知のような第六感を持つ才木優人と、常識破りで行動力抜群の陣内鉄平。この正反対すぎる二人が組むバディものとしての面白さが、本作の最大の魅力だ。能力増強薬「DOPE」が蔓延する近未来日本を舞台に、麻薬取締部特捜課の特殊な捜査活動が描かれる。 異能力と薬物捜査という組み合わせは一見奇抜だが、木崎ちあきの筆致は意外にも地に足がついている。派手なアクションよりも緻密な捜査過程に重点が置かれ、薬物がもたらす社会の闇を丁寧に掘り下げていく。衝突を繰り返しながらも徐々に信頼関係を築いていく二人の関係性の変化も見どころで、読み進めるうちに自然とページをめくる手が止まらなくなる。 薬物依存の恐ろしさや、それが周囲の人々にもたらす不幸について真摯に向き合った作品でもある。エンターテインメントとしての面白さと社会派としての重厚さを両立させた、読み応え十分の一冊である。