『らんたん (新潮文庫)』
文
庫
で
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0
ペ
ー
ジ
を
超
え
る
長
編
と
聞
く
と
身
構
え
て
し
ま
う
が
、
柚
木
麻
子
が
描
く
河
井
道
の
物
語
は
驚
く
ほ
ど
読
み
や
す
く
、
朝
の
連
続
テ
レ
ビ
小
説
を
見
て
い
る
よ
う
な
親
近
感
で
一
気
に
読
み
進
め
ら
れ
る
。
明
治
か
ら
昭
和
と
い
う
激
動
の
時
代
背
景
の
中
で
、
女
性
の
自
立
と
教
育
に
生
涯
を
捧
げ
た
主
人
公
の
歩
み
が
、
北
海
道
か
ら
東
京
、
大
阪
、
さ
ら
に
は
ア
メ
リ
カ
ま
で
、
ス
ケ
ー
ル
感
豊
か
に
展
開
さ
れ
る
。
特
に
心
に
残
る
の
は
、
生
涯
の
友
と
な
る
渡
辺
ゆ
り
と
の
関
係
だ
。
恋
愛
と
は
異
な
る
、
互
い
を
支
え
合
い
共
に
歩
む
女
性
同
士
の
絆
が
丁
寧
に
描
か
れ
、
現
代
の
女
性
読
者
に
も
強
く
響
く
だ
ろ
う
。
震
災
や
戦
争
と
い
っ
た
困
難
な
状
況
で
も
希
望
の
灯
を
絶
や
さ
な
い
二
人
の
信
念
に
、
何
度
も
励
ま
さ
れ
た
。
津
田
梅
子
を
は
じ
め
と
す
る
歴
史
上
の
人
物
も
魅
力
的
に
登
場
し
、
大
河
ド
ラ
マ
を
見
る
よ
う
な
楽
し
さ
も
あ
る
。
読
み
終
え
る
の
が
も
っ
た
い
な
い
と
感
じ
る
ほ
ど
、
充
実
し
た
読
書
体
験
を
与
え
て
く
れ
る
一
冊
で
あ
る
。
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文庫で700ページを超える長編と聞くと身構えてしまうが、柚木麻子が描く河井道の物語は驚くほど読みやすく、朝の連続テレビ小説を見ているような親近感で一気に読み進められる。明治から昭和という激動の時代背景の中で、女性の自立と教育に生涯を捧げた主人公の歩みが、北海道から東京、大阪、さらにはアメリカまで、スケール感豊かに展開される。 特に心に残るのは、生涯の友となる渡辺ゆりとの関係だ。恋愛とは異なる、互いを支え合い共に歩む女性同士の絆が丁寧に描かれ、現代の女性読者にも強く響くだろう。震災や戦争といった困難な状況でも希望の灯を絶やさない二人の信念に、何度も励まされた。津田梅子をはじめとする歴史上の人物も魅力的に登場し、大河ドラマを見るような楽しさもある。読み終えるのがもったいないと感じるほど、充実した読書体験を与えてくれる一冊である。