『成瀬は信じた道をいく』
こ
の
作
品
の
最
大
の
魅
力
は
、
主
人
公
・
成
瀬
あ
か
り
の
一
本
筋
の
通
っ
た
生
き
方
で
あ
る
。
彼
女
自
身
の
視
点
で
は
な
く
、
小
学
生
か
ら
大
人
ま
で
様
々
な
立
場
の
人
々
の
目
線
か
ら
成
瀬
を
捉
え
る
構
成
が
実
に
巧
妙
で
、
読
み
進
め
る
う
ち
に
彼
女
の
人
物
像
が
立
体
的
に
浮
か
び
上
が
っ
て
く
る
。
同
じ
人
物
で
も
見
る
角
度
に
よ
っ
て
全
く
違
っ
た
印
象
を
与
え
る
と
い
う
人
間
の
複
雑
さ
を
、
軽
や
か
な
筆
致
で
描
き
切
っ
て
い
る
。
滋
賀
・
大
津
と
い
う
地
方
都
市
の
空
気
感
も
丁
寧
に
織
り
込
ま
れ
、
読
ん
で
い
る
と
街
の
匂
い
ま
で
感
じ
ら
れ
そ
う
だ
。
成
瀬
の
行
動
力
と
実
直
さ
に
触
れ
て
い
る
と
、
自
分
も
何
か
を
始
め
た
く
な
る
衝
動
に
駆
ら
れ
る
。
最
終
的
に
彼
女
が
残
し
た
書
置
き
の
謎
も
気
に
な
る
と
こ
ろ
で
、
一
度
読
み
始
め
る
と
止
ま
ら
な
い
魅
力
に
満
ち
た
一
冊
で
あ
る
。
スワイプして続きを読む
この作品の最大の魅力は、主人公・成瀬あかりの一本筋の通った生き方である。彼女自身の視点ではなく、小学生から大人まで様々な立場の人々の目線から成瀬を捉える構成が実に巧妙で、読み進めるうちに彼女の人物像が立体的に浮かび上がってくる。同じ人物でも見る角度によって全く違った印象を与えるという人間の複雑さを、軽やかな筆致で描き切っている。 滋賀・大津という地方都市の空気感も丁寧に織り込まれ、読んでいると街の匂いまで感じられそうだ。成瀬の行動力と実直さに触れていると、自分も何かを始めたくなる衝動に駆られる。最終的に彼女が残した書置きの謎も気になるところで、一度読み始めると止まらない魅力に満ちた一冊である。