『月収』
月
収
と
い
う
極
め
て
現
実
的
な
切
り
口
で
女
性
た
ち
の
生
き
様
を
描
い
た
本
作
は
、
読
む
者
の
価
値
観
を
根
底
か
ら
揺
さ
ぶ
る
力
強
い
作
品
で
あ
る
。
6
つ
の
異
な
る
収
入
層
に
属
す
る
女
性
た
ち
が
織
り
な
す
物
語
は
、
単
な
る
経
済
格
差
の
描
写
を
超
え
て
、
人
間
の
尊
厳
と
希
望
を
浮
き
彫
り
に
し
て
い
る
。
印
象
的
な
の
は
、
登
場
人
物
た
ち
が
決
し
て
被
害
者
と
し
て
描
か
れ
て
い
な
い
点
だ
。
年
金
生
活
者
も
、
投
資
に
挑
戦
す
る
女
性
も
、
新
し
い
働
き
方
を
模
索
す
る
人
も
、
皆
が
そ
れ
ぞ
れ
の
状
況
で
懸
命
に
前
向
き
に
生
き
て
い
る
。
彼
女
た
ち
の
選
択
に
共
感
し
、
時
に
胸
が
締
め
付
け
ら
れ
な
が
ら
も
、
そ
の
強
さ
に
勇
気
を
も
ら
っ
た
。
連
作
形
式
で
あ
り
な
が
ら
登
場
人
物
が
再
び
現
れ
る
構
成
も
巧
妙
で
、
物
語
を
追
い
な
が
ら
自
然
と
金
融
知
識
も
身
に
つ
く
。
お
金
の
問
題
を
扱
い
な
が
ら
も
、
最
終
的
に
浮
か
び
上
が
っ
て
く
る
の
は
「
本
当
に
大
切
な
も
の
」
へ
の
気
づ
き
で
あ
る
。
現
代
を
生
き
る
全
て
の
人
に
読
ん
で
ほ
し
い
、
心
に
響
く
一
冊
だ
。
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月収という極めて現実的な切り口で女性たちの生き様を描いた本作は、読む者の価値観を根底から揺さぶる力強い作品である。6つの異なる収入層に属する女性たちが織りなす物語は、単なる経済格差の描写を超えて、人間の尊厳と希望を浮き彫りにしている。 印象的なのは、登場人物たちが決して被害者として描かれていない点だ。年金生活者も、投資に挑戦する女性も、新しい働き方を模索する人も、皆がそれぞれの状況で懸命に前向きに生きている。彼女たちの選択に共感し、時に胸が締め付けられながらも、その強さに勇気をもらった。 連作形式でありながら登場人物が再び現れる構成も巧妙で、物語を追いながら自然と金融知識も身につく。お金の問題を扱いながらも、最終的に浮かび上がってくるのは「本当に大切なもの」への気づきである。現代を生きる全ての人に読んでほしい、心に響く一冊だ。