『怪異十三』
恐
怖
小
説
の
巨
匠
が
自
ら
選
び
抜
い
た
十
三
の
物
語
は
、
ま
さ
に
恐
怖
の
オ
ー
ル
ス
タ
ー
キ
ャ
ス
ト
だ
。
古
典
的
な
怪
談
か
ら
海
外
の
異
色
ホ
ラ
ー
ま
で
、
実
に
多
彩
な
恐
怖
体
験
が
一
冊
に
凝
縮
さ
れ
て
い
る
。
特
に
印
象
深
い
の
は
、
そ
れ
ぞ
れ
の
作
品
に
込
め
ら
れ
た
恐
怖
の
質
感
の
違
い
で
あ
る
。
あ
る
作
品
で
は
謎
め
い
た
構
造
が
読
み
手
を
翻
弄
し
、
別
の
作
品
で
は
具
体
的
な
描
写
が
心
に
深
く
刻
ま
れ
る
。
三
津
田
信
三
に
よ
る
各
篇
の
解
説
が
、
こ
の
本
の
価
値
を
一
層
高
め
て
い
る
。
編
者
の
視
点
か
ら
語
ら
れ
る
作
品
論
は
、
単
な
る
感
想
を
超
え
た
文
学
的
洞
察
に
満
ち
て
お
り
、
読
後
の
余
韻
を
豊
か
に
し
て
く
れ
る
。
古
い
作
品
で
あ
っ
て
も
現
代
の
読
者
の
心
に
響
く
恐
怖
の
普
遍
性
に
つ
い
て
考
え
さ
せ
ら
れ
た
。
巻
末
の
書
き
下
ろ
し
「
霧
屍
疸
村
の
悪
魔
」
も
見
逃
せ
な
い
。
編
者
自
身
の
手
に
よ
る
新
作
が
加
わ
る
こ
と
で
、
選
集
と
し
て
の
完
成
度
が
格
段
に
向
上
し
て
い
る
。
恐
怖
と
い
う
も
の
の
多
様
性
と
奥
深
さ
を
存
分
に
味
わ
え
る
、
ホ
ラ
ー
愛
好
家
に
と
っ
て
至
福
の
一
冊
で
あ
る
。
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恐怖小説の巨匠が自ら選び抜いた十三の物語は、まさに恐怖のオールスターキャストだ。古典的な怪談から海外の異色ホラーまで、実に多彩な恐怖体験が一冊に凝縮されている。特に印象深いのは、それぞれの作品に込められた恐怖の質感の違いである。ある作品では謎めいた構造が読み手を翻弄し、別の作品では具体的な描写が心に深く刻まれる。 三津田信三による各篇の解説が、この本の価値を一層高めている。編者の視点から語られる作品論は、単なる感想を超えた文学的洞察に満ちており、読後の余韻を豊かにしてくれる。古い作品であっても現代の読者の心に響く恐怖の普遍性について考えさせられた。 巻末の書き下ろし「霧屍疸村の悪魔」も見逃せない。編者自身の手による新作が加わることで、選集としての完成度が格段に向上している。恐怖というものの多様性と奥深さを存分に味わえる、ホラー愛好家にとって至福の一冊である。