『犯人と二人きり』
高
野
和
明
の
手
に
な
る
初
の
短
編
集
は
、
ま
さ
に
驚
き
の
連
続
で
あ
る
。
7
つ
の
物
語
は
そ
れ
ぞ
れ
異
な
る
顔
を
持
ち
、
読
み
手
を
飽
き
さ
せ
る
こ
と
が
な
い
。
S
F
的
な
設
定
で
始
ま
っ
た
か
と
思
え
ば
、
次
は
ホ
ラ
ー
の
恐
怖
が
襲
い
か
か
り
、
そ
の
後
は
ユ
ー
モ
ラ
ス
な
展
開
で
読
み
手
の
緊
張
を
ほ
ぐ
し
て
く
れ
る
。
こ
の
振
れ
幅
の
大
き
さ
こ
そ
が
、
こ
の
作
品
集
の
最
大
の
魅
力
だ
ろ
う
。
特
に
印
象
深
い
の
は
、
ど
の
話
に
も
通
底
す
る
緊
迫
感
で
あ
る
。
ま
さ
に
タ
イ
ト
ル
通
り
、
主
人
公
が
危
険
な
相
手
と
向
き
合
わ
ざ
る
を
得
な
い
状
況
が
巧
妙
に
描
か
れ
て
い
る
。
学
校
を
舞
台
に
し
た
物
語
で
は
、
清
掃
作
業
と
い
う
日
常
的
な
場
面
か
ら
一
転
し
て
息
詰
ま
る
展
開
へ
と
導
か
れ
、
読
み
手
は
最
後
ま
で
目
が
離
せ
な
く
な
る
。
著
者
の
長
編
小
説
と
は
異
な
る
軽
快
さ
が
あ
り
な
が
ら
も
、
短
編
と
い
う
限
ら
れ
た
枠
組
み
の
中
で
繰
り
出
さ
れ
る
意
外
な
展
開
は
見
事
と
し
か
言
い
よ
う
が
な
い
。
「
世
に
も
奇
妙
な
物
語
」
を
彷
彿
と
さ
せ
る
不
思
議
な
味
わ
い
は
、
き
っ
と
多
く
の
読
者
を
魅
了
す
る
は
ず
だ
。
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高野和明の手になる初の短編集は、まさに驚きの連続である。7つの物語はそれぞれ異なる顔を持ち、読み手を飽きさせることがない。SF的な設定で始まったかと思えば、次はホラーの恐怖が襲いかかり、その後はユーモラスな展開で読み手の緊張をほぐしてくれる。この振れ幅の大きさこそが、この作品集の最大の魅力だろう。 特に印象深いのは、どの話にも通底する緊迫感である。まさにタイトル通り、主人公が危険な相手と向き合わざるを得ない状況が巧妙に描かれている。学校を舞台にした物語では、清掃作業という日常的な場面から一転して息詰まる展開へと導かれ、読み手は最後まで目が離せなくなる。 著者の長編小説とは異なる軽快さがありながらも、短編という限られた枠組みの中で繰り出される意外な展開は見事としか言いようがない。「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせる不思議な味わいは、きっと多くの読者を魅了するはずだ。