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面白い小説本気レビュー

西條奈加 首取物語

『首取物語』

著者:西條奈加

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『首取物語』

西條奈加 著

西

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 西條奈加の『首取物語』は、記憶を失った少年と首だけになってしまった侍という奇想天外な二人組が織りなす和風ファンタジーである。一見すると荒唐無稽な設定だが、読み進めるうちにこの組み合わせの絶妙さに魅了されてしまう。 物語は短いエピソードで構成されており、テンポよく読み進めることができる。旅の途中で訪れる不思議な国々での出来事は、まるで昔話のような懐かしさと新鮮さを併せ持っている。しかし、この作品の真の魅力は、表面的な不思議さの奥にある深いテーマにある。命とは何か、善悪とは誰が決めるのか、赦しとは何なのか――読者はこうした根源的な問いに向き合わされることになる。 二人の過去が徐々に明らかになっていく過程で感じる緊張感と、その因縁が解き明かされる瞬間の衝撃は格別だ。旅路での出会いと別れに涙し、怒りと赦しの複雑さに胸を締め付けられながら、最後まで一気に読み切ってしまった。和風ファンタジーの新たな可能性を示した傑作である。
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