『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』
こ
の
タ
イ
ト
ル
を
目
に
し
た
瞬
間
、
た
だ
な
ら
ぬ
気
配
を
察
知
し
た
。
社
長
殺
害
の
容
疑
者
と
し
て
7
人
の
男
女
が
密
室
に
監
禁
さ
れ
、
「
真
犯
人
だ
け
が
生
還
で
き
る
」
と
い
う
異
常
な
ル
ー
ル
を
突
き
つ
け
ら
れ
る
。
通
常
の
デ
ス
ゲ
ー
ム
と
は
真
逆
の
条
件
設
定
に
、
読
む
前
か
ら
背
筋
が
震
え
た
。
物
語
序
盤
は
、
各
人
物
が
自
ら
の
動
機
と
罪
を
告
白
し
て
い
く
展
開
が
続
く
。
人
間
の
醜
悪
さ
が
む
き
出
し
に
な
る
様
は
確
か
に
重
苦
し
い
が
、
こ
の
心
理
的
な
重
圧
こ
そ
が
後
半
の
爆
発
力
を
生
む
土
台
と
な
っ
て
い
る
。
中
盤
以
降
、
状
況
は
想
像
を
絶
す
る
方
向
へ
と
転
が
り
始
め
、
読
者
の
予
想
を
次
々
と
裏
切
っ
て
い
く
。
論
理
と
感
情
が
ぶ
つ
か
り
合
う
議
論
の
応
酬
は
、
ま
さ
に
知
的
格
闘
技
の
様
相
を
呈
し
て
い
る
。
読
了
後
、
タ
イ
ト
ル
に
込
め
ら
れ
た
真
意
が
完
璧
に
回
収
さ
れ
る
瞬
間
の
快
感
は
格
別
だ
。
下
村
敦
史
の
手
腕
に
よ
っ
て
、
エ
ン
タ
ー
テ
イ
ン
メ
ン
ト
性
を
重
視
し
た
本
格
ミ
ス
テ
リ
の
醍
醐
味
を
存
分
に
味
わ
え
る
作
品
で
あ
る
。
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このタイトルを目にした瞬間、ただならぬ気配を察知した。社長殺害の容疑者として7人の男女が密室に監禁され、「真犯人だけが生還できる」という異常なルールを突きつけられる。通常のデスゲームとは真逆の条件設定に、読む前から背筋が震えた。 物語序盤は、各人物が自らの動機と罪を告白していく展開が続く。人間の醜悪さがむき出しになる様は確かに重苦しいが、この心理的な重圧こそが後半の爆発力を生む土台となっている。中盤以降、状況は想像を絶する方向へと転がり始め、読者の予想を次々と裏切っていく。論理と感情がぶつかり合う議論の応酬は、まさに知的格闘技の様相を呈している。 読了後、タイトルに込められた真意が完璧に回収される瞬間の快感は格別だ。下村敦史の手腕によって、エンターテインメント性を重視した本格ミステリの醍醐味を存分に味わえる作品である。