『竜の医師団1』
竜
を
患
者
と
し
て
診
察
す
る
と
い
う
斬
新
な
着
想
に
、
ま
ず
心
を
奪
わ
れ
た
。
こ
の
作
品
の
世
界
で
は
、
巨
大
な
竜
た
ち
が
気
候
や
海
流
を
左
右
す
る
存
在
と
し
て
描
か
れ
、
そ
の
体
調
不
良
は
人
類
全
体
の
生
存
に
関
わ
る
重
大
事
と
な
る
。
医
師
を
目
指
す
若
者
た
ち
が
、
想
像
を
絶
す
る
規
模
の
生
命
体
と
向
き
合
う
姿
は
、
読
む
者
の
想
像
力
を
大
い
に
刺
激
し
て
く
れ
る
。
著
者
の
医
療
描
写
は
実
に
的
確
で
、
専
門
的
な
知
識
に
裏
打
ち
さ
れ
た
診
断
過
程
が
物
語
に
深
み
を
与
え
て
い
る
。
そ
れ
で
い
て
難
解
に
な
り
す
ぎ
ず
、
医
学
に
詳
し
く
な
い
読
者
で
も
十
分
に
理
解
で
き
る
バ
ラ
ン
ス
感
覚
は
見
事
だ
。
登
場
人
物
た
ち
の
掛
け
合
い
も
軽
や
か
で
、
シ
リ
ア
ス
な
場
面
で
も
読
み
進
め
る
手
が
止
ま
る
こ
と
が
な
い
。
物
語
の
終
盤
で
は
、
こ
の
壮
大
な
世
界
に
隠
さ
れ
た
謎
の
一
端
が
垣
間
見
え
、
続
編
へ
の
強
い
期
待
感
を
抱
か
せ
る
。
シ
リ
ー
ズ
第
一
巻
と
し
て
、
読
者
を
新
た
な
冒
険
へ
と
誘
う
力
強
い
ス
タ
ー
ト
を
切
っ
た
傑
作
で
あ
る
。
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竜を患者として診察するという斬新な着想に、まず心を奪われた。この作品の世界では、巨大な竜たちが気候や海流を左右する存在として描かれ、その体調不良は人類全体の生存に関わる重大事となる。医師を目指す若者たちが、想像を絶する規模の生命体と向き合う姿は、読む者の想像力を大いに刺激してくれる。 著者の医療描写は実に的確で、専門的な知識に裏打ちされた診断過程が物語に深みを与えている。それでいて難解になりすぎず、医学に詳しくない読者でも十分に理解できるバランス感覚は見事だ。登場人物たちの掛け合いも軽やかで、シリアスな場面でも読み進める手が止まることがない。 物語の終盤では、この壮大な世界に隠された謎の一端が垣間見え、続編への強い期待感を抱かせる。シリーズ第一巻として、読者を新たな冒険へと誘う力強いスタートを切った傑作である。