『二人一組になってください』
「
二
人
一
組
に
な
っ
て
く
だ
さ
い
」
—
—
学
生
時
代
に
何
度
も
聞
い
た
こ
の
言
葉
が
、
こ
れ
ほ
ど
ま
で
に
恐
怖
を
呼
び
起
こ
す
と
は
思
い
も
し
な
か
っ
た
。
木
爾
チ
レ
ン
が
描
く
女
子
校
の
教
室
は
、
普
段
な
ら
何
の
変
哲
も
な
い
風
景
だ
が
、
一
瞬
に
し
て
生
死
を
分
け
る
戦
場
へ
と
変
貌
す
る
。
2
7
人
の
生
徒
た
ち
が
織
り
な
す
人
間
模
様
が
実
に
巧
妙
だ
。
表
向
き
は
仲
良
し
グ
ル
ー
プ
で
も
、
い
ざ
極
限
状
況
に
陥
る
と
本
性
が
露
わ
に
な
る
。
誰
と
手
を
組
む
か
、
誰
を
見
捨
て
る
か
—
—
そ
ん
な
選
択
を
迫
ら
れ
る
場
面
で
は
、
自
分
だ
っ
た
ら
ど
う
行
動
す
る
だ
ろ
う
か
と
何
度
も
自
問
自
答
し
て
し
ま
っ
た
。
ス
ク
ー
ル
カ
ー
ス
ト
の
現
実
を
知
る
者
な
ら
、
登
場
人
物
た
ち
の
心
境
が
痛
い
ほ
ど
理
解
で
き
る
は
ず
だ
。
ペ
ー
ジ
を
め
く
る
手
が
止
ま
ら
な
い
エ
ン
タ
ー
テ
イ
ン
メ
ン
ト
性
の
高
さ
も
見
事
で
あ
る
。
次
々
と
明
か
さ
れ
る
人
間
関
係
の
真
実
に
、
最
後
ま
で
目
が
離
せ
な
い
。
学
校
と
い
う
閉
鎖
空
間
で
展
開
さ
れ
る
心
理
戦
は
、
読
み
手
の
心
に
も
深
い
爪
痕
を
残
し
て
い
く
。
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「二人一組になってください」——学生時代に何度も聞いたこの言葉が、これほどまでに恐怖を呼び起こすとは思いもしなかった。木爾チレンが描く女子校の教室は、普段なら何の変哲もない風景だが、一瞬にして生死を分ける戦場へと変貌する。 27人の生徒たちが織りなす人間模様が実に巧妙だ。表向きは仲良しグループでも、いざ極限状況に陥ると本性が露わになる。誰と手を組むか、誰を見捨てるか——そんな選択を迫られる場面では、自分だったらどう行動するだろうかと何度も自問自答してしまった。スクールカーストの現実を知る者なら、登場人物たちの心境が痛いほど理解できるはずだ。 ページをめくる手が止まらないエンターテインメント性の高さも見事である。次々と明かされる人間関係の真実に、最後まで目が離せない。学校という閉鎖空間で展開される心理戦は、読み手の心にも深い爪痕を残していく。