『変な地図』
祖
母
の
死
の
謎
に
隠
さ
れ
た
古
地
図
を
手
が
か
り
に
展
開
す
る
こ
の
物
語
は
、
従
来
の
小
説
と
は
一
線
を
画
す
読
書
体
験
を
提
供
し
て
く
れ
る
。
地
図
や
路
線
図
、
家
系
図
と
い
っ
た
図
版
が
物
語
の
重
要
な
要
素
と
し
て
組
み
込
ま
れ
て
お
り
、
ま
る
で
ゲ
ー
ム
の
よ
う
に
謎
を
解
い
て
い
く
感
覚
が
味
わ
え
る
の
だ
。
雨
穴
氏
の
巧
妙
な
仕
掛
け
は
読
み
進
め
る
う
ち
に
じ
わ
じ
わ
と
効
い
て
く
る
。
一
見
関
係
の
な
さ
そ
う
な
要
素
が
、
物
語
の
終
盤
で
見
事
に
収
束
し
て
い
く
様
は
圧
巻
で
あ
る
。
視
覚
的
な
情
報
と
文
章
が
絶
妙
に
組
み
合
わ
さ
る
こ
と
で
、
複
雑
な
設
定
も
自
然
に
頭
に
入
っ
て
く
る
。
エ
ン
タ
ー
テ
イ
ン
メ
ン
ト
性
を
重
視
し
た
作
り
は
、
ホ
ラ
ー
要
素
も
あ
り
つ
つ
重
す
ぎ
ず
、
多
く
の
読
者
に
受
け
入
れ
ら
れ
る
絶
妙
な
バ
ラ
ン
ス
を
保
っ
て
い
る
。
図
版
の
多
さ
が
物
語
に
リ
ズ
ム
を
与
え
、
厚
い
本
で
あ
り
な
が
ら
ス
ム
ー
ズ
に
読
み
進
め
ら
れ
る
工
夫
が
随
所
に
感
じ
ら
れ
る
一
冊
だ
。
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祖母の死の謎に隠された古地図を手がかりに展開するこの物語は、従来の小説とは一線を画す読書体験を提供してくれる。地図や路線図、家系図といった図版が物語の重要な要素として組み込まれており、まるでゲームのように謎を解いていく感覚が味わえるのだ。 雨穴氏の巧妙な仕掛けは読み進めるうちにじわじわと効いてくる。一見関係のなさそうな要素が、物語の終盤で見事に収束していく様は圧巻である。視覚的な情報と文章が絶妙に組み合わさることで、複雑な設定も自然に頭に入ってくる。 エンターテインメント性を重視した作りは、ホラー要素もありつつ重すぎず、多くの読者に受け入れられる絶妙なバランスを保っている。図版の多さが物語にリズムを与え、厚い本でありながらスムーズに読み進められる工夫が随所に感じられる一冊だ。